桐フローリングは夏でもすっきりなんですね
写真は当社の桐フローリングを敷いた廊下です。無塗装のままで使っています。
冬場の桐フローリングの暖かさは格別ですが、夏の時期も桐フローリングにしてよかったと実感することがあります。
高温多湿の日本の夏。じっとりと汗ばむようでも、桐の床はさらさらですっきりとした感触です。裸足の足の裏がここちよさを感じます。
たいていの人はそのままごろんと桐の床に寝転んで昼寝を開始します。
それほどに気持ちがいいんですね。
表面がウレタン樹脂などの塗料で固められたフローリング材では、桐のようなさらさらとした感触は残念ながら得られません。
なぜでしょうか?
答えは桐材のもつ組織の構造にあります。桐材は多孔質であり、空気中の湿度に敏感に反応し、湿気を吸収します。このため、桐材に接触している人間のからだは、さらさら感を感じることになるのです。
突き板と積層合板で作られたフローリング材は、性能の均一性や安価に入手できる点など、よいところももってはいますが、施工直後が一番美しい状態であり、時間が経つほど最初の美しさを確実に失って行きます。これに対して、桐フローリングなどの無垢フローリングは、そこに付いたキズさえも家の歴史となり、いずれ「風合い」と呼べる状態にまで変化していきます。
時間がたつほど、いい感じになっていく。これが無垢フローリングの魅力ですね。