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桐の葉の大きさに驚く

桐の葉

当社の隣にある空き地に自然に生えた桐の木です。写真中にあるように、この桐の葉の大きさは幅・長さとも60cmあります。まるで座布団です。完全に成長した桐の木の葉は、ここまで大きくありませんので、葉が巨大化するのは幼生期の桐の木の特徴のようです。この桐の木は、空き地の管理者が毎年秋になると根元から切っているのですが、春になるとその根元から芽がでて、驚くほどの速さで次々と葉を広げながら成長していきます。

自然の雨ともともとの空き地の土の養分と空気中の二酸化炭素が、広い葉で受け止められた太陽光の力で化学合成されて、桐の木をかたち作っていきます。茎というか幹の太さは現在30mm。樹高は2mに届きそうな勢いです。この著しい成長力が、桐を「CO2削減工場」とまで呼ばせている理由です。

 ところで、この桐の葉ですが、中国・明の時代の薬用植物文献『本草綱目』には、「桐の葉ひとつかみと麻の実を入れ、米汁で煮沸し、滓を摂ってから毎日洗えば(髪が)長くなる」と書かれているそうで、最近では、桐の葉エキスとして育毛剤にも使われています。びっくりですね。その効果のほどは試してないのでわかりませんが。

「桐の葉」をネットで検索すると、外で用をたすときの紙がわりに最適という記述も発見でき、桐はどこまエコロジカルな存在なのかと、桐の奥深さを改めて認識しているところです。

2011年6月16日 その他お知らせ [RSS][XML]

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